
'02に登場し'09年まで生産されたVFR(RC46-2)。 今回その最終モデルに試乗したが完成度の高さにあらためて感動した。Honda伝統のV4は非常に滑らかかつリニアな出力特性が特徴。ハンドリングも極めて扱いやすく、「人機一体」をどのレベルのライダーでも体感しやすい、とてもフレンドリーなスポーツバイクである。V4ならではのスリムな車体ゆえの足着きの良さ、緩い前傾がもたらす楽なポジションのおかげで街中をクルーズするようなシチュエーションでもすこぶる快適だ。ただし、そこはフルパワー108psの北米仕様!ひとたびスロットルを開ければ国内仕様(80ps)とは段違いの加速性能を見せる。端正なルックスとその気になればレプリカを追い回せる運動性能を合わせ持ち、タンデムツーリングも得意。そして、万が一のときにもコンバインドABSの強力な制動性能がライダーに圧倒的な安心感をもたらしてくれる。まさに万能マシン、「大人のためのハイクオリティスポーツ」といった印象だ。自分も含めて若い頃、HondaのV4に憧れた世代、またV4の伝説に触れてみたい若い世代にもおすすめしたい1台である。排気量からみると割高な価格が付けられていたインターセプターだったが、今回パッセージの努力もあり、最後の販売機会になかなかお得なプライスを実現したという。V4ファンならずとも満足いただけるチョイスになると思う。純正のオプションパーツや豊富なアフターパーツを楽しめるも魅力だ。