RC46-2 V4の変遷
インタセプター 孤高の世界
 
ハイポテンシャルなV型水冷エンジンを搭載する高性能スポーツバイクとして世界で好評を博しているVFR。Hondaの高い技術力の象徴であり、常にモーターサイクルの未来形を標榜してきたVFRは'10年、今までのファミリーとは一線を画す新型・VFR1200Fを登場させた。一方でにわかに注目を集めるVFR800ことC46-2。北米仕様でインターセプターのペットネームを持つVFRは、ジャストな車格やライダーフレンドリーなハンドリングはさることながら、その知的なルックスとVTECをはじめとする先進テクノロジーを官能的に体感できる完成度の高さがその人気を裏付けている。大人のためのラグジュアリースポーツとして、高度に洗練された1台。それがRC46-2なのだ。新車購入が最後のチャンスとなった今、モータージャーナリスト・佐川健太郎氏の解説でいま一度、RC46-2の魅力を探ってみたい。
佐川 健太郎 ■解説:佐川健太郎  
フリーのバイク専門誌編集者を経て、ジャーナリストとして多忙な日々を送る。最近では雑誌にとどまらず、Webメディアや商品開発でも活躍。校長として辣腕をふるう大人のためのバイクスクール「ライディングアカデミー東京」も2年目に突入し、多くの悩めるライダーの救世主となっている。かつて「ホンダバイクス」(エイ出版社)でもテスターを務めるなど、HondaのV4には特に思い入れがあるという。